near-miss’s blog

20代社会人が文章力求めて転職経験を話します。

「お願いします。」その度に、良心を亡くした。 #38

 

 今回の言いたいこと

今回のタイトルで言いたいことの結論

 

「お客様の為にならないモノを売っていた。」

 

 

営業時代の話

これは私が新人で就職した会社、前職でのお話です。

 

私は営業部署で働いており、自社の商品を売っておりました。

 

以前も書いたことがありますが、

 

結果が出ないことで一度体調を崩している経験がありますが、

 

理由のひとつに今回の内容も関わっています。

 

自社の商品の中で、お客様から見ると良い商品はあります。

 

しかし、それは会社にとっては利益になりにくく、営業の成績にも反映されにくいモノでした。

 

一方、会社の利益や営業の成績につながるものは、

 

お客様にとって不利益になる、良いとは言えない商品もありました。

 

営業の仕事は会社に利益をもたらすお客様を捕まえること。

 

利益をもたらすお客様は、お客様にとって良くない商品を買ってくれる人です。

 

そうしたお客様は大抵の場合、「知らない人」。

 

言い換えれば「情報弱者」です。

 

商品の悪い部分をうまく営業トークで隠して、情報弱者に売りつける。

 

営業をしたことある方は、一度は経験があるのではないでしょうか。

 

私はこれがなかなか受け入れることができず、あまり人に勧めることができません。

 

その結果、上司から「なぜ成果を持って来れないのか!?」と何度も激怒されました。

 

当時の私は、「どうしてこんな商品を売りつけて平気でいられるのか??」

 

不思議に思いながら、ストレスに押し潰されていました。

 

良心と成績の狭間

私の前職に入社した志望理由のひとつに、

 

「この会社での仕事を通じて、お客様を支えることができる。」

 

そう感じたからこそ、就職を決めたのです。

 

しかし、希望に満ち溢れた考えは、実際の現場を目の当たりにして打ち崩されました。

 

「こんな商品を売りつけることが本当にお客様を支えることに繋がるのか、、、」

 

良く金融のお仕事の話を聞くと

 

「数字が人格」

 

という言葉を伺います。

 

私の営業部署もそういう側面があって、

 

利益を生み出せない営業、

 

つまり「良くない商品を売れない人間」は「仕事ができない人間」。

 

そういう価値観でした。

 

そんな環境でしたから、いやいやながらも売りつけていく毎日。

 

「お願いします。」

 

断られても「お願いします。」

 

怒られても「お願いします。」

 

「しょうがないな。付き合ってやるよ。」

 

そう言われた時、

 

ひとつ成績が取れた時の安心と、

 

自分の中の良心のような何かがなくなった気がしました。

 

その無力感をなんとか埋めるために、そのお客様には違う何かでお返しするようにしていました。

 

結果、成績に繋がらないので負のスパイラルになり、

 

私の会社員時代は苦しいものになっていきます。

 

きっと一流の営業はこういったものとは無縁の世界でしょうが、

 

新卒の私はまだ甘く、青く、良心と成績の狭間で苦しんでいました。

 

 

結論

成績の為に、私は良心を亡くしていました。

 

あの経験があってから、私はもっと人のためになるために動きたい。

 

今の転職先では、仕事のジャンルはまた異なりますが、

 

自分の部下にはなるべく良い方向になるように助けたいと思っています。

 

新卒の方は入社して3ヶ月たち、現場に立った頃ですね。

 

理想と現実のギャップに苦しんでいるかもしれません。

 

苦しんでいるあなたはきっと大丈夫。

 

現場を知ることで、またひとつ強くなってます。

 

私も毎日学んで、強くなります。